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Press Release
速報(要約) あらゆる記録を更新したInnoTrans - 世界有数の見本市が成功裏に終了
輸送技術に関する世界最大の見本市である InnoTrans は、2024年 9 月 24 日から27日に開催された第 14 回となる見本市でいくつかの記録を打ち立てました。第 14 回 InnoTrans ではベルリンの展示場内のすべてのホールと屋外・軌道エリアとしてベルリンの展示場内のすべてを使用し、1996 年の第 1 回以来、最大の展示スペースが提供されました。「InnoTrans 2024は、展示面積においても、来場者数においても、まさに記録的な見本市となりました。今年は 133 ヵ国から約 17 万人がベルリンの展示会場を訪れ、来場者数・国際性という点でコロナ前の水準をさらに上回ることができました。InnoTrans が、世界で最も先進的な交通技術とモビリティの見本市であることを、見事に証明しました」と、メッセ・ベルリンの最高執行責任者(COO)である Dirk Hoffmann(ディルク・ホフマン)氏は述べています。
「InnoTrans は今回も、世界の鉄道業界にとっての一大イベントとなりました。InnoTrans は花火のようなすばらしいイノベーションと 226 件の世界初公開の製品とサービスが世界中から来た来場者を魅了しました」と、InnoTrans ディレクターのKerstin Schulz(ケルスティン・シュルツ)氏は述べています。59 ヵ国から集まった 2,940 社の出展者が鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通機関、内装、トンネル建設の 5 つの部門で、最新の製品とサービスを紹介しました。今年の展示会はさらに国際的なものとなり、初出展の企業が約 60 社あって、モロッコ、マレーシア、インドネシア、南アフリカなどの新しい国々からも出展がありました。軌道エリアでは、世界各国から来た 133 両の車両が全長 3500m の軌道上に展示されました。サマーガーデンのバスディスプレイでは、来場者は 500m の周回コースで 11 台のバスに体験乗車できました。
今年の InnoTrans の主なトピックは、持続可能性、電動化、デジタル化、そしてなによりもAI でした。InnoTrans のディレクターである Kerstin Schulz(ケルスティン・シュルツ)氏は、「AI は輸送業界においても、ますます重要になってきています」と話しています。InnoTrans では、これを考慮して新しい展示エリア「AI モビリティ・ラボ」を作りました。 「これはまさに正しい判断でした。AI ベースのソリューションとサイバーセキュリティに対する需要は、とても大きなものでした」とSchulz(シュルツ)氏は報告しています。17 ヵ国から 42 社の出展者が、AI、ロボット工学、データ保護、サイバーセキュリティに関する専門知識を展示しました。次回のInnoTrans は 2026 年 9 月 22 日から 25 日まで、ベルリン国際見本市会場で開催されます。
InnoTrans 2024 に関する出展者の声
Michael Peter(ミヒャエル・ペーター)氏(Siemens Mobility、CEO):「ベルリンで開催された今年の InnoTrans に興奮冷めやらぬ状況です。大成功でした
Siemens Xceleratorが標準化されたインターフェイスを使用して、当社製品、鉄道事業者、エコシステム・パートナーのデータを新しい方法でデジタル接続する様子を、何千人もの来場者やお客様にお見せすることができました。このようにして、当社は鉄道輸送を最も持続可能で、快適かつコスト効率の高い輸送ソリューションとする、画期的なイノベーションを推進しています。InnoTrans は、人と人との交流や協力し合って前進するためには最高の場です」。
Henri Poupart-Lafarge(アンリ・プパール - ラファルジュ)氏(Alstom CEO):「InnoTrans 2024では、急速に進化する世界の輸送ニーズに、業界がいかに積極的に対応しているのかを目の当たりにしました。世界中から多くの来場者があり、特に当社のお客様やパートナー企業の方が時間を割いて当社のブースにいらしてくださったことに、とても感謝しています。クリーンで、効率的で、スマート化され、信頼性が高く、楽しく、そして誰もがアクセスできる交通の実現に向け、一丸となって取り組んでくれている 8 万 4,000 人の優秀な社員のイノベーションを紹介できたことを誇りに思います。気候変動、急速な都市化、技術の変化など、私たちが直面する課題には協力的なアプローチが必要であり、私たちは取り組みを進めています。 InnoTrans 2024により、さらに将来を楽観的にとらえることができました。」
Richard Lutz(リッヒャルド・ルッツ)氏(ドイツ鉄道株式会社取締役会長 ):
「ドイツとヨーロッパの鉄道の発展と気候変動の防止は、共に達成しなければならないことです。だからこそ、InnoTrans での業界内の対話が非常に重要なのです。革新的なアプローチとデジタル技術を駆使し、列車、乗り継ぎ、統合された公共交通サービスなど、お客様のために具体的な改善を行うことで、当社は強い鉄道の実現に責任を負います。」
Markus Bernsteiner(マルクス・ベルンシュタイナー)氏(Stadler グループCEO):
「InnoTrans 2024は、当社にとって大成功のイベントでした。当社のブースでは、最新の鉄道車両とカスタマイズされた信号・サービスソリューションの革新的な強みを、ご来場いただいた皆様にご紹介することができました。また、8つの車両コンセプトにより、持続可能で安全かつ信頼性の高いモビリティへの当社の取り組みを改めて示すことができました。この大成功のInnoTransから生まれる、今後のプロジェクトやパートナーシップを楽しみにしています。」
Ghizlane Aaboud氏(モロッコ国鉄 OPC プランニング&インターフェイス部部長):「InnoTrans 2024 に参加できたことを大変光栄に思います。InnoTrans は業界の主たるリーダーに接触して、鉄道技術の最新動向を知ることができる貴重な機会です。当社が技術革新の最前線に立ち続け、グローバルなパートナーシップを強化するためには InnoTrans への参加が不可欠です。InnoTrans は、鉄道業界における持続可能で効率的なソリューションを推進するという当社の使命の重要な一部なのです。」
Sarah Stark(サラー・シュタルク)氏(ドイツ鉄道産業連盟(VDB)専務理事):「隔年で開催される InnoTrans は何百万人もの人々の日常生活に影響を与え、モビリティを将来にふさわしいものとするこの鉄道業界に、2年に一度スポットライトを当ててくれます。オフィスの代わりとなるローカル列車、水素やバッテリーで走行する革新的な車両、砂漠の気温や砂嵐にも耐え得る高速列車、迅速な方向指示のためのデジタル情報システム、段差をなくすバリアフリー車両のドアなど、InnoTrans 2024 では今年も鉄道業界のイノベーションの力が証明されました。」
Martin Schmitz(マルティン・シュミッツ)氏(ドイツ交通企業連盟(VDV)専務理事):「InnoTrans 2024 はドイツ内外の鉄道業界のイノベーションの力の強さを改めて示しました。私t達は、EU や連邦政府の政治家に対して、この業界の未来志向の姿勢を見せ、変革に必要な支援を強く求めるべきです。」
Enno Wiebe(エンノ・ヴィーべ)氏(欧州鉄道産業連盟(UNIFE)総局長):「史上最大規模となった InnoTrans では、業界が何ができるのか、将来の鉄道システムの実現に向けてどのような役割を果たすのかを印象的に示すことがました。必要な財源と移動経路の確保に加えて、フェアな国際競争と他の交通手段との公正な競争条件があれば、未来のモビリティの中心であるここベルリンで発表されたことをさらに実現できます。」
Heike van Hoorn(ハイケ・ファン・ホールン)氏(ドイツ交通フォーラム(DVF)専務理事):「InnoTrans は常に印象的なショーケースであり、業界にとっての同窓会であり、困難な時には励ましの場でもあります。今回は特に「励ましの場」であることが重要で、どれほど多くのものが動いているか、鉄道システムがどれほど現代的かを再認識することができました。最終的にはこの鉄道業界を政治的に開放することができれば、私たちのモビリティの夢をかなえることができるのではと思います。道は険しいですが、「We can do it!」です。」
Azar Mottale(アザール・モッターレ)氏(ドイツ電気デジタル工業会(ZVEI)モビリティ部門責任者): 「InnoTransは鉄道輸送に関する世界有数の見本市であることが、今年も証明されました。InnoTrans は国際性と絶大な人気により、最新のトレンドとイノベーションを知る上で欠くことのできないプラットフォームとなっています。今日すでに何が可能になっていがを目の当たりにし、感銘を受けました。未来のモビリティに向けた次の一歩を共に踏み出すためには、このような対話が必要です。私たちは、鉄道インフラのデジタル化などの課題を解決するために、互いの利害を一致させ、協力していかなくてはなりません。また、鉄道路線の電化や代替駆動技術の利用も推進する必要があります。そして最後に、鉄道用 AI を発展させるペースを上げなければなりません。これらはすべて、鉄道輸送をさらに効率的で持続可能なものにするための重要なステップです。」
Malte Hofmann(マルテ・ホフマン)氏(HARTING 産業部門責任者): 「InnoTrans 2024 でお客様と質の高い商談を数多く行えたことに、大変満足しています。革新的な新製品を発表する機会を与えていただいただけではなく、循環経済や生成 AI といった将来のトピックについても議論することができました。世界中から参加者が増えている InnoTrans は鉄道業界にとって最も重要な見本市です。
Patrick Oosterveld(パトリック・オースターフェルド)氏(Ebusco 営業部長): 「InnoTrans は当社にとってとてもありがたい機会でした。バスを静的に展示するだけでなく、実際に動かしてデモ走行をお見せすることができたためです。お客様は走行中の車両がどのように動き、どのような音がするのかを実際に感じることができました。ここで試乗していただけたのは、とてもいい機会でした。
InnoTrans について
InnoTrans はメッセ・ベルリンが主催する、ベルリンで隔年開催されている輸送技術の国際見本市です。InnoTrans は鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通、内装、トンネル建設の 5 つの部門に分かれています。第 15 回 InnoTrans は 2026 年 9 月 22 日から 25 日まで、ベルリン見本市会場で開催されます。詳細については www.innotrans.de をご覧ください。
InnoTrans について
InnoTransは、ベルリンで隔年開催される交通技術の国際見本市です。鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通、内装、トンネル建設の5つの部門があります。InnoTransは、メッセ・ベルリンが主催しています。2022年には、56カ国2,771社が出展し、137カ国132,319人が訪れました。屋外の軌道エリア/バス展示場では128両の車両と14台のバスが展示されました。次回のInnoTransは2024年9月24日~27日ベルリン展示場にて開催されます。詳細はwww.innotrans.deをご覧ください。