モビリティ業界は今日、InnoTrans で初めてとなるイベントを開催しました。「国際鉄道インフルエンサー・フェスティバル」です。世界中のモビリティ系インフルエンサー 31 人が集まり、招待された 41 社のゲストとリラックスした雰囲気の中でネットワーキングを行いました。参加企業は、DB Regio、Alstom、Skoda、Vossloh、Plasser & Theurer、Robel、Schaltbau、Voith、Spitzke、Harting、モロッコ国鉄、UNIFE（欧州鉄道産業）、ZVEI（ドイツ電気デジタル産業連盟）などです。このフェスティバルは、ある企業にとっては新たな人脈を通じて自社のソーシャルメディアでの存在感を高めるためのまたとない機会となり、またある企業にとっては、鉄道インフルエンサーを通じて,世界に自社とその製品をよりよく知ってもらう絶好の機会となりました。

「国際的なインフルエンサーが大勢参加してくれたことをとても嬉しく思います。モビリティ系インフルエンサー・コミュニティがいかに大きく、多様であるかを、参加したインフルエンサーのみなさんは改めて示してくれました。コミュニティは常に成長し、重要性を増しています。幅広いリーチを持つインフルエンサー、ブロガー、YouTuber が、鉄道業界や輸送会社と直接会って意見交換できるプラットフォームを作るべき時が来たのです。そのための完全な枠組みとして、InnoTrans 以外のところは考えられません」と、InnoTrans のディレクターである Kerstin Schulz（ケルスティン・シュルツ）氏は言います。

ポルトガル、ドイツ、イギリス、ドバイといった国々からインフルエンサーが集まりました。コンテンツクリエイターたちは、それぞれのチャンネルで 100 万人以上のフォロワーを持っています。その中には、列車で世界中を旅し、その経験を発信するイギリスの YouTuber、Tom Thornton（トム・ソーントン）と Albert Pearce（アルバート・パース）、列車やその他の交通手段をレポートするチャンネルを持つポルトガルのインフルエンサー、Diogo Ferreira Nunes（ディオーゴ・フェレイラ・ヌーネス）、そしてブロガーの Lasse Stolley（ラッセ・ストッレィ）もいました。ドイツ北部のフォックベック出身の Lasse Stolley は、2 年前に定住生活をやめてバーンカード 100 を使った生活を始め、それ以来列車での生活について発信しています。また次世代の鉄道系インフルエンサーも参加しました。14 歳の Adam El Rafey（アダム・エル・ラフェィ）は母親の Soha El Halfawi（ソーハ・エル・ハルファヴィ）とともにドバイからやってきました。

審査員が 3 部門で鉄道インフルエンサー賞を授与

鉄道インフルエンサー・フェスティバルの締めくくりとして、審査員が 3 部門で鉄道インフルエンサーアワードを授与しました。コンテンツクリエイター 2 名と InnoTrans 出展者 1 社です。

「ベスト InnoTrans 動画」

この部門の最優秀は、YouTube チャンネル「Zug 2013」が受賞しました。受賞動画では、YouTuber の Tobias Foltin（トビアス・フォルティン）が InnoTrans 2022 で発表されたドイツ鉄道ネットワークの新型車両の、個人的なトップ 10 を紹介しています。

「ベストブランド動画」

この部門の最優秀賞は、Alstom の動画「Sustainable mobility for everyone, everywhere」（万人のための、場所を選ばない持続的モビリティ）が受賞しました。この 3 分間の動画では、力強いビジュアルと説得力のあるキャッチフレーズで、同社が追求する目標と価値を伝えています。

「ベストモビリティチャンネル」

この部門の最優秀賞は、バンクーバー在住のYouTuber、Thibault Constant（ティボー・コンスタン）が受賞しました。彼のチャンネル「Simply Railway」（単純に鉄道）では、世界中の列車に関する情報を発信しています。

第 1 回 InnoTrans 鉄道インフルエンサーアワードの受賞者は、YouTuber の Tobias Foltin（写真左、「ベスト InnoTrans 動画」の受賞者）とHeather Lewis（写真右、「ベストブランド動画」受賞の Alstom の代表）が、InnoTrans ディレクターの Kerstin Schulz（ケルスティン・シュルツ）（写真中央）から賞を授与されました。「ベストモビリティチャンネル」の受賞者である YouTuber の Thibault Constant は、不在のため写真に写っていません。

審査をした専門家たちにとって、多様な鉄道インフルエンサー・コミュニティの中から受賞者を選ぶのは容易なことではありませんでした。審査員をしてくださったのは、次の方々です： ドイツ鉄道産業連盟（VDB）専務理事の Sarah Stark（サラー・シュタルク）氏、欧州鉄道産業協会（UNIFE）後方部門責任者の Andrei Ciufu（アンドレィ・シウフ）氏、ドイツ交通企業連盟（VDV）戦略・後方部門責任者兼広報担当の Lars Wagner（ラルス・ヴァーグナー）氏、ドイツ電気・デジタル産業連盟（ZVEI）モビリティ部門責任者の Azar Mottal（アザール・モッタル）氏、ドイツ交通フォーラム（DVF）欧州政策・鉄道技術・鉄道交通担当の Constantin Lehnert（コンスタンティン・レーネルト）氏です。

InnoTrans について

InnoTransは、ベルリンで隔年開催される交通技術の国際見本市です。鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通、内装、トンネル建設の5つの部門があります。InnoTransは、メッセ・ベルリンが主催しています。2022年には、56カ国2,771社が出展し、137カ国132,319人が訪れました。屋外の軌道エリア／バス展示場では128両の車両と14台のバスが展示されました。次回のInnoTransは2024年9月24日～27日ベルリン展示場にて開催されます。詳細はwww.innotrans.deをご覧ください。