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Press Release

2024年 九月 23

InnoTrans 記録更新:交通関係技術の世界最大の見本市

• 1996 年の設立以来、最大の展示面積

• 59 カ国から 2,940 社以上が出展

• 国際的な出展者による 226 件の世界初公開

• 3,500 m に及ぶ線路上に 133 台の車両

• バスディスプレイに 11 台のバス

• - フォルカー・ヴィッシング連邦運輸大臣による開会式には、世界中から1,200人以上が参加した。

• デジタル化と持続可能性に焦点

• 人工知能ベースのソリューションのための、新しい展示分野 AI モビリティラボ

• Railway Influencer Festival(鉄道インフルエンサーフェスティバル)では、業界の専門家がインフルエンサーやブロガーと出会います

• Career Award(キャリアアワード)受賞 16 名がゲスト

すでに 14 回目になる InnoTrans が 2024 年 9 月 24 日から 27 日まで、ベルリンの見本市会場で開催されます。そこでは、ベルリンは再び未来のモビリティの国際的な中心となり、業界のリーダー達が革新的な概念やスマートなソリューションについて情報を交換します。メッセ・ベルリンの COO である Dirk Hoffmann(ディルク・ホフマン)氏は、次のように喜びを表しています。「InnoTrans 2024 は特別です。すべての展示ホール、屋外展示スペースと線路が敷設されたスペース、およびサマーガーデンの全面積がこれまでで最大となっています。そして、ベルリンで開催された最大の見本市であり、その独特のサクセスストーリーを確かなものにしています。この専門見本市では常に業界全体を把握していて、電動化、デジタル化、および持続可能性の各テーマに重点を置いて、正しい方向性を示しています」。

連邦交通・デジタルインフラ大臣 Volker Wissing(フォルカー・ヴィッシング)氏:「InnoTrans 2024 は革新と進歩を代表していて、鉄道業界の歴史におけるハイライトになっています。このセクターが直面する問題に対応するための重要なヒントを提供します。私としては、今年は人工知能に関する独立した展示エリアが設置されることを、特に嬉しく思っております。そこでは、まさに専門家が不足していて、交通関係の進歩が見込まれている今、大きな可能性があります」。

ディルク・ホフマン、フォルカー・ヴィッシング連邦運輸大臣とともに、InnoTrans 2024は2024年9月24日に正式に開幕する。開会式に続き、palais.Berlinで「誇大広告から現実へ-モビリティ分野におけるAI」をテーマとするパネルディスカッションが、政界、ビジネス界、メディア界から1,000人を超える国際的なゲストを前に開催される。スザンネ・ヘンケル連邦デジタル・運輸担当国務長官、リヒャルト・ルッツ(ドイツ鉄道CEO)、モハメド・ラビエ・クリエ(ONCFモロッコ会長)、アンリ・プーパール=ラファルジュ(アルストム取締役会長兼CEO)、マイケル・ペーター(シーメンス・モビリティCEO)、アンリ・プーパール=ラファルジュ(アルストム取締役会長兼CEO)、アンリ・プーパール=ラファルジュ(アルストム取締役会長兼CEO)、マイケル・ペーター(シーメンス・モビリティCEO)。シーメンス・モビリティCEO)、ハビエル・マルティネス・オジナガ(CAF(Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles)CEO)。この後、InnoTransの一部出展者による公式オープニングツアーが行われる。

2024年9月25日(水)には、ロベルト・ハベック連邦経済大臣、カイ・ヴェグナー・ベルリン市長、ウテ・ボンデ連邦議会交通・環境担当議員がInnoTransブースを訪問する。ウテ・ボンデ連邦議会議員(交通・環境担当)が来訪します。

世界中のすべての市場を一目で

全体としては、59 カ国から 2,940 社以上が自社の最新の製品とサービスを InnoTrans 2024 に出展します。42 のホールと総面積 200,000 平米の見本市会場は完全に埋まっています。「他のどのモビリティ関係の見本市でも、決定権を持つ人達、メーカー、そしてビジョンを持った人達がこれほど多く集まって、アイデアを交換し、ビジネスの準備をして、投資を決めることはありません」と、InnoTrans 2024 のディレクター Kerstin Schulz (ケルスティン・シュルツ)氏は言います。「一度見本市に行くだけで、世界中のすべての市場に直接アクセスできるのです」17 カ国の 32 の組織と、15 カ国の 27 交通関連企業が、この世界をリードするモビリティと交通技術の見本市に出展者として参加します。

環境保護、安全性および快適性の旗の下でのトップ技術

Railway Technology(鉄道技術)、Railway Infrastructure(鉄道インフラ)、Public Transport(公共交通)、Interiors(内装)、Tunnel Construction(トンネル建設)の 5 つの部門で、226 件の世界初公開の製品とサービスが訪問者を待っています。バッテリー・水素・燃料機関車から、長距離輸送におけるバリアフリー乗車、さらに、MCX 経由の列車と地上間の通信、時刻表のための AI 支援によるアルゴリズムやガラス向けのアンチグラフィティー・フィルム(落書き防止フィルム)まで、幅広い製品とサービスを紹介します。すべての革新的技術はブースとホールの案内図で特別にマークされています。くわしい説明が付いた概要は、デジタルの World Innovation Guid(www.innotrans.de)でご覧いただけます。

屋外展示スペースと線路が敷設されたスペースでは、出展する各社が 3,500 m 以上の長さの線路上に 133 台の新しい未来志向の車両を紹介します。たとえば、Siemens Mobility(シーメンスモービリティ)は、エジプト用に設計した高速鉄道車両 Velaro(ヴェラロ)などを展示します。この車両は過酷な気象条件に合わせて開発されており、砂漠の環境に対応できる要素と最高の旅客快適性を両立させています。Alstom(アルストム)は、Landesnahverkehrsgesellschaft Niedersachsen mbH (ニーダーザクセン州立近郊交通共同体 mbH)(LNVG) のための Coradia Max™ 近郊型車両を展示します。 この車両では、1 層および 2 層の客室構造を組み合わせて提供しています。さらに、Alstom(アルストム)は、ベルリンで最長の路面電車である BVG(ベルリン)のための Flexity™ 路面電車も展示します。この路面電車は空間的な広さ、持続可能性、および ODAS システムなどの革新的な安全システムが特長です。

Stadler(スタドラー)は、InnoTrans で初めて RS ZERO を展示します。地方の交通のために設計したRS ZERO では、水素駆動とバッテリー駆動を組み合わせて、二酸化炭素(CO2)を排出しない運行が可能になります。Saarbahn(ザールバーン)のための CITYLINK は、同時に鉄道車両であり路面電車でもある都市交通向けのモビリティソリューションです。路面電車と鉄道車両のネットワークで、都市と周辺地域を乗り換えなしで結合します。Vossloh Rolling Stock は貨物輸送のための、ハイブリッド機関車 Modula BFC を展示します。フレキシブルで持続可能な輸送ソリューションとして、Modula プラットフォームでは異なった水素駆動方式とハイブリッド駆動方式を組み合わせて、様々な路線で効率的な貨物輸送を実現します。

DB Bahnbaugruppe と DB Engineering & Consulting は 360 度マルチセンサープラットフォーム(MSP)を展示します。MSP では様々なセンサーと測定技術を 1 台の鉄道車両にまとめています。グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)とレーザースキャナーで構成されるモバイルマッピングシステムで地面の 3D 画像を記録します。パノラマカメラでは周囲の 360° 画像を提供し、オプションのジオレーダーで線路の下の追加画像を記録できます。

線路が敷設されたスペースでは Hitachi Rail(日立レール)の高速鉄道車両 ETR1000 も展示されています。この列車は、ヨーロッパの様々な電力供給システムに対応しています。CRRC はエネルギー効率に大変優れている 近郊型車両 CINOVA を出展します。 Hyundai Rotem(現代ロテム)は新しい水素・燃料電池を使用する路面電車を展示します。Hydrogen Fuel Cell Tram(水素燃料電池使用路面電車)は静かな走行、高いエネルギー効率性、および迅速な給油が特長です。

サマーガーデンのバスディスプレイでは、訪問者は 500 m の長さのサーキットで代替的な駆動方式の 11 台のバスの運行をライブで体験できます。InnoTrans に初出展する中国の BYD グループは、電動バス B12 を含む 3 台の電動バスを展示します。B12 は最大 600 km の長い航続距離を特長としています。ハンガリーの老舗バスメーカー Ikarus は 2 台の電動バスを展示します。全長 12m の最新型都市バス「Ikarus 120e」の V4 バージョンと、全長 8m の電動バス「Ikarus Midi-Bus」です。その他のハイライトとしては、ARTHUR BUS の ARTHUR ZERO、EBUSCO の E-Bus 3.0、および Karsan の自走式バスが挙げられます。

なにが将来私達を動かすのかを議論する

現在の、そして将来に関連したモビリティのテーマのパネルディスカッションと専門家による議論が多数開催される InnoTrans Convention は、以前から一定のレベルでの情報交換のためのプラットフォームでした。中心となるのは会期中毎日 palais.Berlin で開催される対話フォーラムです。ドイツ鉄道工業協会(VDB)、ドイツ交通フォーラム(DVF)、欧州鉄道協会協会(UNIFE)、電子デジタル工業協会(ZVEI)、およびドイツ交通関連企業協会(VDV)が運営します。

対話フォーラム以外でも、InnoTrans ではあらゆる分野に関して、アイデアを交換する機会を提供します。International Design Forum(国際デザインフォーラム)、International Bus Forum(国際バスフォーラム)、International Tunnel Forum(国際トンネルフォーラム)、DB Innovation Forum(DB 革新フォーラム)、または Public Transport Forum(公共交通フォーラム)などで、刺激的な講演者やワクワクする議論に出会うことができます。

若さ、多様性、包括的 - 関連プログラムがモビリティのトレンドを作る

InnoTrans の関連プログラムでも、すばらしい情報を提供します。今年、先頭を切るのは Railway Influencer Festival(鉄道インフルエンサーフェスティバル)です。ここでは、選ばれた展示者が Marshall Haus(マーシャルハウス)で、初めてインフルエンサー、ブロガー、ユーチューバーとネットでつながることができます。さらに、YouTube 上で独立した審査員が Best InnoTrans Video(ベスト InnoTrans ビデオ)、Best Brand Video(ベストブランドビデオ)、および Best Mobility Channel(ベストモビリティビデオ)の 3 カテゴリーで Railway Influencer Award(鉄道インフルエンサー賞)を授与します。

Women in Mobilityイニシアチブが2024年9月24日(火)12.30から14.30までランチを開催します。

palais.Berlinにて12.30から14.30まで。講演者は、欧州鉄道庁(ERA)理事会副会長のパロマ・イリバス・フォルカット氏と、スペイン企業CEMOSAの研究・イノベーション部門責任者のノエミ・ヒメネス・レドンド氏。

2024 年 9 月 25 日(水曜日)の 12 時 30 分には、U-Rail のブースで「Women in Rail Award 2024」(鉄道の女性アワード 2024)が授与されます。鉄道部門での優れた業績と、この分野でのフェアネス、多様性および平等を増やす道を切り開いた、組織と企業での活動を讃えるものです。この賞は、「Women Empowerment」(女性の地位向上)、「Führung & Mentoring」(リーダーシップとメンタリング)および「Forschung & Innovation」(研究とイノベーション)の各カテゴリーで授与されます。

同じく 2024 年 9 月 25 日(水曜日)には、City Cube で Hospitality Forum(ホスピタリティフォーラム)が開催されます。International Rail Catering Group (国際鉄道ケータリンググループ、IRCG)が主催し、「Train Catering – Designing the Future」(鉄道でのケータリング - 未来を設計する)というモットーで、車中での食事に関する最新のトレンドとイノベーションを考えます。

AI Mobility Lab(AI モビリティラボ)における AI ベースのソリューションとサイバーセキュリティ

デジタルソリューションは交通手段において重要性を増しています。それと共に、サイバー攻撃の危険も増加していきます。Public Transport(公共交通)部門のAI Mobility Lab(AI モビリティラボ)(ホール 7)では、InnoTrans としては初めて専用の展示分野を提供します。17 カ国の 42 の展示者(Google Cloud、CRRC Academy、Ciscoなど)が人工知能、ロボティクス、データ保護とサイバーセキュリティに関する技術を立証します。その中には、自社の新しい暗号の鉄道車両のシャシーの自動点検用のマルチモード・ロボットプラットフォームを発表する Next Generation Robotics も入っています。Isarsoft は自社の計画、運行および安全性のための、AI ベースの画像解析技術を紹介します。関連するプログラムでは、Asvin の CEO であるサイバーセキュリティの専門家 Mirko Ross(ミルコ・ロス)氏の講演がハイライトです。

シームレスなネット化のための Mobility+

柔軟な移動に関する需要が、旅行者の間で増大しています。そのために、公共の近距離交通におけるオンデマンドとシェアの提案が重要になってきています。展示分野 Mobility+(ホール 7.1c)では、34 の企業と交通関係の協会がいくつかの世界初のものを含む、補足的なモビリティの提案を展示します。モビリティアプリ経由のオンデマンド運転システムやライドプーリング用プラットフォームから、ファーストマイルとラストマイルを克服するためのソリューションまで多岐にわたっています。

後継者のパワーを採用担当者に

ホール 7.2c では、企業と就職希望者が出会います。RecruitingLAB では、採用担当者が自社を短く紹介します。人事担当者は 2024 年 9 月 25 日の 14 時以降、Eurailpress Career Boost を逃してはいけません。そこでは、多くの応募者と個人的に会うことができます。Talent Stage の Elevator Pitch では 5 種類の、様々な職種の求職者 22 名がそれぞれ 90 秒間、自己アピールします。職種の範囲は技術者、IT 関連の専門家から、電車の運転手やポイント切り替え要員などの運営関係者、そしてコントロール、処理および購入などのビジネス関係者までにわたっています。

InnoTrans では、世界中から若い優秀な後継者を育成しています。そのために、一国の協会や国際的協会で特別な業績またはアイデアに対して賞を授与しています。InnoTrans 2024 では、16 名が Career Award(キャリアアワード)を受賞することが期待されています。

InnoTrans について

InnoTransは、ベルリンで隔年開催される交通技術の国際見本市です。鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通、内装、トンネル建設の5つの部門があります。InnoTransは、メッセ・ベルリンが主催しています。2022年には、56カ国2,771社が出展し、137カ国132,319人が訪れました。屋外の軌道エリア/バス展示場では128両の車両と14台のバスが展示されました。次回のInnoTransは2024年9月24日~27日ベルリン展示場にて開催されます。詳細はwww.innotrans.deをご覧ください。