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Press Release
InnoTrans 2024 のバスディスプレイに新世代のバスが 登場
バスは、その柔軟性から地域の公共交通に欠かせない存在です。InnoTrans 公共交通部門のバスディスプレイは、バス、代替駆動システム、および充電ソリューションの特別展示エリアとして確固たる地位を築いています。ベルリン見本市会場の中央にあるサマーガーデンでは、交通事業者や交通関係組合のプロフェッショナルなビジターが、各メーカーの最新バスモデルの実演や説明を、実際に運行している車両内で直接受けることができます。さらに、 バスディスプレイには全長 500m のデモ用周回コースがあり、バスが実際に走る様子を見ることができます。
バスディスプレイには、ARTHUR BUS などの新興企業に加えて、オランダの Ebusco などの老メーカーなど 10 社が出展します。中国最大の自動車メーカー BYD や、ハンガリーの老舗バスメーカーの Ikarus がInnoTransに初出展します。バスディスプレイでは、車両のほかに革新的なドアシステムや充電インフラシステムなども展示されます。
出展社とその製品の一部をご紹介します:
ARTHUR BUS: 水素バスを一新し、最大限の効率を実現
ミュンヘンのシステムメーカー ARTHUR BUS はバスディスプレイのブース B/430 で、低燃費と長距離走行を特長とする旅客近距離輸送用都市型水素バス ARTHUR ZERO を展示します。2021 年に設立された同社は、「フェイスリフト」により、運転手と乗客の快適さが向上しただけではなく、エネルギー効率も改善しました。同社によると、「ARTHUR ZERO は現在 DACH 市場で水素効率が最も高く、最も低い水素消費量を誇るバスです。」同社は車両だけでなく、ゼロエミッション・モビリティ分野におけるインフラ開発のための、カスタマイズされたソリューションのシステムメーカーであると自負しています。(バスディスプレイ ブース B/430)
BYD: 中国の電気バスのパイオニアが 3 台の車両をデモ走行
InnoTrans に初出展する中国の BYD グループは、BYD B12、BYD B13、および BYD B18 の、3 台の電気バスを展示します。BYD B12 は高速かつ柔軟な充電ソリューションと最大 600km の長い航続距離を特長とし、特に交通量の多い路線に適しています。独自開発したブレードバッテリーシャーシや、アクティブサスペンションを採用し、車内の快適さを向上させています。BYD は、すでに 2011 年に最初の電気バスフリートを市場に投入しています。同社によると、ヨーロッパではすでに 5,100台 以上の BYD 製電気バスが運行、または発注されているとのことです。同社は世界中で 81,000 台以上の電気バスを販売しています。(B/410、B/412、B/414、B/416)
Ebusco 3.0: 軽量で低い運用コスト、長い航続距離と耐用年数
オランダのデウルネにある Ebusco BV は、このクラスで最も軽い電気バスを展示します。フル電動の Ebusco 3.0 は複合材料でできています。全長 12m でありながら、重量はわずか 9950kg です。1km あたりの消費電力はわずか 0.65kWh で、最大 700km の航続距離と最大 25 年の耐用年数を誇ります。バッテリーはフラットな床に組み込まれていて、広々とした車内空間を確保するとともに、屋根に太陽電池などを追加できます。他の特徴としては、シングルタイヤと断熱壁が挙げられます。現在、300 台以上の Ebusco 製バスがヨーロッパの 7 カ国で運行されています。(B/115)
Ikarus: ハンガリーの老舗メーカーが初出展
ハンガリーの老舗バスメーカー Ikarus は創業 125 年以上の歴史を持ちながら、今回初めて InnoTrans に出展します。同社はゼロ・エミッションの公共交通を目指すというビジョンに取り組んでいて、バスディスプレイでは 2 台の電気バスを展示します。全長 12m の最新型都市バス「Ikarus 120e」の V4 バージョンと、全長 8m の電気バス「Ikarus Midi-Bus」です。また、Ikarus では Siemens とのパートナーシップの一環として、最新の革新的な e-Line 充電用パンタグラフも自社のブースで展示しています。(B/505、B/510、B/515)
K-Bus: 市内交通用電気バス
オーストリアのバスメーカー K-Bus のK-Bus ソーラーシティはステップも段差もない完全低床バスです。軽量ステンレス構造で、バスのみの重量は約 4,000kg で 25 人乗りです。ベースは MB EQV/eVito シリーズです。ブルゲンラント州の K-Bus では、大型車メーカーの技術基盤や基本コンポーネントをベースに、公共・民間交通用のバスを開発しています。これには、フロアレイアウトや内装を最適化する、または特別なニーズに適合させるための、シャーシの自社開発や特殊なリアアクスル構成も含まれます。(B400)
Mont-Ele: 電気バス用充電システム
Mont-Ele Srl では、1972 年以来エネルギー、輸送、産業、そして環境向けの電気式、電磁気式、および電子式のオートメーションシステムを開発してきました。イタリアの会社である Mont-Ele Srl は InnoTrans ではホール 5.2、ブース 300 で鉄道業界向け製品を、バスディスプレイでは電気バス向け充電システムを展示します。Mont-Ele Sr l では、40 年以上にわたる輸送分野での統合充電システムの経験を生かして、エンジニアリングとメンテナンスから、カスタマイズされたソリューションまで、一貫したサービスを提供します。(B 500)
Ventura Systems: 安全性と快適さのための、革新的なドアシステム
Ventura Systems は、都市交通用の革新的なドアシステムのトップメーカーです。InnoTrans 2024 のバスディスプレイでは、オランダの会社である同社は最新のイノベーションを紹介します。その一つは新設計の室内スイングドアシステムコンセプトであう「シール」です。その特徴はリフトアップです。 「シール」システムでは車両フロアの傾斜を補正して、内部から完璧に密閉することが可能になり、運転手と乗客の安全と快適さが向上します。また、「市場で最も安全なドアシステム」として、音響警告システムと静電容量式センサー技術を搭載した回転スライドドアも展示されていて、来場者は試してみることができます。Ventura Systems では、InnoTras 2024 に向けて、「デザイン、重量、および機械部品の最適化」に焦点を当てた、新しいドアパネルのデザインも計画しています。B/130
また、バスディスプレイでは、メルセデス・シターロ C1 を展示するイタリア国営鉄道、Neso Bus(ポーランド)、電気バス用充電インフラを展示するディンスラーケンの SBRS も出展します。バスディスプレイだけではなく、バス車両およびバスシステムに関する興味深い製品が多数展示されます。例えば、北京の CRRC は、屋外の会場で BusRapidTransit システムを展示し、Daimler Buses は、ホール 4.2 で 3D 印刷技術である OMNIplus サービスブランドを展示して、エレクトロモビリティシステム全体に関する製品を紹介します。 また、ホール 3.2 にはスペインの CAF がフリート管理用データプラットフォームを出展するほか、ドイツ・トルコの Bozankaya、チェコの Skoda Group も出展します。
国際バスフォーラムと公共交通フォーラム
InnoTransコンベンションの一環として、9 月 26 日に国際バスフォーラムと公共交通フォーラムが開催され、そこでは公共交通の未来がテーマになります
国際バスフォーラム
9 月 26日 14:00-16;00 ハブ 27,、ベータ 8-9
テーマ: 「公共交通の未来に向けたロードマップ:戦略、ベンチマーク、および展開」
主催:ドイツ交通フォーラム DVF
公共交通フォーラム
9 月 26 日 10:00-13:00 ハブ 27、ベータ 8-9
テーマ:「資金調達 - ネットワーク - 人材:未来の公共交通に不可欠なもの」
主催: ETC ソリューションズ
InnoTrans について
InnoTransは、ベルリンで隔年開催される交通技術の国際見本市です。鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通、内装、トンネル建設の5つの部門があります。InnoTransは、メッセ・ベルリンが主催しています。2022年には、56カ国2,771社が出展し、137カ国132,319人が訪れました。屋外の軌道エリア/バス展示場では128両の車両と14台のバスが展示されました。次回のInnoTransは2024年9月24日~27日ベルリン展示場にて開催されます。詳細はwww.innotrans.deをご覧ください。