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Presse-Information

2024年 八月 05

安全性と環境への配慮を高めるイノベーション:InnoTrans 2024におけるトンネル建設

• トンネル建設と鉄道インフラに関する新製品とサービスのプラットフォーム
• ブレンナーベーストンネル:世界最長の地下鉄道トンネルに迫る
• 国際トンネルフォーラム:トンネル工事における現在の課題と持続可能性をテーマに

モビリティシフトに向けて鉄道部門におけるトンネルの重要性が高まっています。輸送の多くの部分を道路から鉄道に移行させる上で、線路の地下化は非常に重要です。トンネル化することにより、効率的なルート作成が可能になり、騒音防止や環境負荷の低減といった付加的な利点が挙げられます。

InnoTrans 2024のトンネル建設部門では、30社以上が出展し、トンネル建設とトンネルの運用をより安全で効率的な環境に優しいものにする最新の製品とサービスを紹介します。 ホール5.2では、トンネル掘削機械、防火設備、空調・換気設備、安全技術、エンジニアリングサービス、モニタリングシステムなどが展示されます。

InnoTrans:鉄道-トンネル建設と鉄道-インフラ建設をワンストップで

鉄道インフラ部門では、建設資材、軌道・架線建設、計測システム、信号・制御技術に特化した7つの展示ホールで、トンネル掘削のテーマを補完します。両部門の出展者の中には、現在ハンブルクの新地下鉄5号線の建設を担当しているSchüßler-Plan GmbH(ホール5.2、スタンド640)などのエンジニアリング企業も含まれています。また、土木工学コンピテンスセンターを擁するPorr Bau GmbH(ホール25、スタンド410)、スイスのAmberg テクノロジー AG(ホール25、スタンド455)、DB 敷設グループ(ホール25、スタンド440)、オーストリアのvoelstalpine 鉄道システムズ(ホール21、スタンド150)、または鉄道システムサプライヤーSPITZKE SE(ホール5.2、スタンド330)も出展します。

ブレンナーベーストンネル:世界最長の地下連続鉄道トンネル

鉄道輸送の地下化の大きな可能性は、大規模なブレンナーベーストンネル・プロジェクトが物語っています。運営会社BBT SEがプロジェクトの目的、技術的実装、現状をホール5.2のスタンド620で紹介します。ブレンナーベーストンネルは2032年の開通を予定しており、全長64kmで世界最長の地下連続鉄道となります。これにより、インスブルック-南チロル間の旅客鉄道の所要時間は従来の80分から25分に、貨物輸送の所要時間は105分から35分と3分の1に短縮されます。

ブレンナーベーストンネルの主な目的は、ミュンヘンとヴェローナ間の貨物輸送の大部分を道路から鉄道に移行することです。新ルートには勾配がほとんどないため、より長い列車を使用することができ、より重い貨物を積載することができ、機関車1台で最大2,000トンの貨物の輸送が可能になります。これまでは、わずか1,400トンを輸送するのに2台の機関車が必要でした。

トンネル建設部門のその他の出展者は以下の通りです。

Niedax:ケーブル敷設のスマート・ソリューション

Niedax GmbH & Co. KGはケーブル敷設システムを製造しています。同社の最大の製品グループはケーブルサポートシステムで、互いに正確にマッチングしています。「現代の最大の課題のひとつは、包括的なモビリティシフトを通じた包括的な気候保護です。革新的な電気設備製品により、当社は鉄道輸送のデジタル化に重要な貢献をしており、モビリティの未来を支えています」と、同社CEOのBruno Reufels氏は説明しています。「InnoTrans 2024では、特にケーブル配線のスマート・ソリューションを紹介します。当社ではあらゆるデジタル化プロジェクトに総合的なアプローチをとっており、コンサルティング、プランニング、設計に加えて、ケーブル敷設システムの製造、プロジェクト関連の梱包、輸送も行います。」 (ホール5.2、スタンド810)

Orascom Construction :エジプトの、エジプトのための先駆的なプロジェクト

カイロに本社を置くOrascom Construction社は、世界最大級の総合建設会社です。InnoTrans 2024において、同社が関与する、完成すれば世界第6位の規模となるエジプト初の高速鉄道を含めた現在進行中の主要な建設プロジェクトについて紹介します。 「また、カイロの主要地域(東カイロ、新行政首都、10月6日市)を結ぶモノレールプロジェクトに対する当社の革新的なアプローチもご紹介します。これが完成すれば都市交通の重要な前進となります。これらのプロジェクトは、当社の技術的専門知識や持続可能なインフラへの取り組みだけでなく、鉄道技術の最先端を行くパートナー企業とのコラボレーションが成功したことを示しています」。(ホール5.2、スタンド710)

FOGTEC:鉄道車両の革新的な防火ソリューション

FOGTEC Brandschutz GmbHは、鉄道車両の防火ソリューションやトンネル内のウォーターミストシステムを提供しています。InnoTrans 2024では、革新的な複合材により軽量化を実現し(加圧コンテナもさらなる軽量化に努めています)、システム統合を容易にし、車両設計の自由度を高めた防火モジュールを紹介します。また、SIL 2レベルまでのシステム認証分野のさらなる開発により、スタッフ、乗客、インフラストラクチャーに対する最善の保護が保証されます。「当社は、InnoTransでお客様、友人、パートナー、そして海外子会社の皆様にお会いできることを楽しみにしています。安全で機動的かつ持続可能な未来に向けて、鉄道部門をさらに発展させていきます。」とFOGTEC経営陣は説明しています。(ホール5.2、スタンド735)

Valente:鉄道輸送システムのカスタマイズ

ミラノ近郊のライナーテに本社を置くValente S.p.A.は、鉄道、鉄道システム、トンネル掘削機・採掘機、特殊鋼構造物のメーカーです。InnoTrans 2024では、トンネル掘削・採掘分野における幅広い製品を紹介します。同社は特に、鉄道輸送車両を専門としており、その範囲は、廃棄物運搬車両、特殊ワゴン、ミキサーから、特に強力なディーゼル機関車や電気機関車まで多岐にわたります。 「InnoTrans 2024への参加は、コラボレーションと成長に向けた新たな道を開くことになります。ラヴェンナ港やFincantieri Goliath Craneなどの数多くのプロジェクトにおける当社の製品とサービスの成功を紹介するだけでなく、業界のリーダーや潜在的なお客様とお会いできることを楽しみにしています。」と同社は説明しています。(ホール5.2、スタンド840)

CFT:短いトンネル内の移動式換気モジュール

CFT GmbH Compact Filter Technic社は、仮設トンネル建設現場での軌道建設作業における労働安全のためのターンキーソリューションを提供しています。ソリューションには、換気、粉塵除去、計量サポートだけでなく、鉄道輸送ロジスティクスや人員配置システムなどの追加サービスも含まれます。「InnoTrans 2024では、短いトンネルでの保守作業に特に便利な、革新的な移動式換気モジュールを紹介します」と、同社トンネル改修責任者、Patrick Schneider氏は説明しています。「当社のブースを訪れた方には、安全衛生要件に準拠するための当社のカスタマイズ・ソリューションついて詳細にご説明いたします。業界における興味深い意見交換、エキサイティングなコンタクト、現在のトレンドや開発に関するディスカッションができることを楽しみにしています。」 (ホール5.2、スタンド700)

WEBAC:水封用射出樹脂

WEBAC-Chemie GmbHは射出樹脂のサプライヤーです。「当社は40年以上にわたって、建築、土木、特殊工学、鉱業、トンネル工事向けの革新的なシーリング・改修システムを開発、製造、販売してきました。そのため、InnoTrans 2024で世界中のお客様やパートナー、そしてこれからお客様になられる方々に再会できることを楽しみにしています」と同社トンネル・防水テクニカルマネージャー、Harald Schmitt氏は説明します。トンネル建設分野では、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリケート樹脂、注入ゲル、土壌安定化・防水用特殊製品などを展示します。(ホール5.2、スタンド942)

国際トンネルフォーラム:持続可能性に対する現在の課題とアプローチ

さらに詳細をお知りになりたい方は、InnoTransコンベンションのプログラムをご覧いただけます。9月25日・26日に開催される国際トンネル・フォーラムでは、業界の最新の問題をコンパクトにまとめてご紹介します。トップクラスの専門家がこのテーマに関する事例を紹介し、来場者と議論します。このフォーラムは、トンネルと交通システム研究会が主催します(ホール5.2、スタンド931)。初日は「サステナブルなトンネル工事」、2日目は「トンネル工事における課題」がテーマです。詳しくはInnoTrans Plusをご覧ください。

国際トンネルフォーラム(2024年9月25日)

開催時間:14:00 – 16:00

会場:City Cube, M8

テーマ:サステナブルなトンネル工事

講演

• 国連持続可能性目標に準拠した地下建設、講演者:ETH Heinz Ehrbar氏(工学修士、 ドイツ地下建設委員会(DAUBケルン)DB InfraGO AG代表)

• スチールファイバー補強セグメントによるCO2排出削減、講演者:Benoit de Rivaz氏(工学修士、 グローバルテクニカルマネージャー、 NV Bekaert SA、ズウェーフェゲム、 ベルギー)

• 原料供給源としてのトンネル掘削 - トンネル掘削材の利用 、講演者:Christoph Budach教授(ケルン応用科学大学地質工学・トンネル学科)

• ハンブルクの地下鉄U5 - 気候変動に配慮した交通インフラ建設のショーケース・プロジェクト、講演者:Frank Plöger氏(工学修士、HOCHBAHN U5 Projekt GmbH持続可能性部門責任者、ハンブルグ)

• モデレーター:Roland Leucker教授(STUVA e.V.、取締役、ケルン)

国際トンネルフォーラム(2024年9月26日)

開始時間:14:00 – 16:00

会場:City Cube、M8

テーマ:トンネル工事における課題

講演:

• エルツゲビルグストンネル - ドイツ最長の鉄道トンネルによる世紀の国境を越えたプロジェクト;講演者:Kay Müller 氏(工学修士、ドイツ鉄道 InfraGO AG(ライプチヒ、ドレスデン-プラハ新線総合プロジェクト・マネージャー)

• フランクフルト長距離鉄道トンネル - 地下駅を備えた都市内トンネル掘削;講演者:Rainer Haschke氏(工学修士、ドイツ鉄道 InfrGO AG、フランクフルト、長距離鉄道トンネル・フランクフルト建設技術部)

• フェーマーンベルトトンネル-世界最長の海底沈埋トンネル;講演者:Gerhard Cordes氏(工学修士、フェマーンA/Sコペンハーゲン、契約ディレクター、デンマーク)

• 地下軌道連接点の新しい安全コンセプト;講演者:Andras Busslinger博士(HBI Haerter AG経営委員会メンバー、スイス、ベルン)

• モデレーター:Roland Leucker教授(STUVA e.V.、取締役、ケルン)

InnoTrans について

InnoTransは、ベルリンで隔年開催される交通技術の国際見本市です。鉄道技術、鉄道インフラ、公共交通、内装、トンネル建設の5つの部門があります。InnoTransは、メッセ・ベルリンが主催しています。2022年には、56カ国2,771社が出展し、137カ国132,319人が訪れました。屋外の軌道エリア/バス展示場では128両の車両と14台のバスが展示されました。次回のInnoTransは2024年9月24日~27日ベルリン展示場にて開催されます。詳細はwww.innotrans.deをご覧ください。